それは春 

                  門倉さとし詞
                                       加治  彰之曲

    1 風のなかに あなたはみたでしょうか
       しろい雪におおわれた どこかで
      あさのしずくが おちる音を
       やさしく手をのばし 風がひろった
         それは 春


    2 風のなかに あなたはみたでしょうか
       吹雪のよるも肩を よせあった
      かたいつぼみを あたためるように
       大きな手のひらの 風がとおった
         それは 春


    3 風のなかに あなたはみたでしょうか
       たかいこずえにまぶしく ひかる
      山をみつめる 若もののような
       白いモクレンを 風がゆすった
         それは 春